桐原書店 071 英語Ⅱ PRO-VISION READING 1
READING 1 Choices Are in Your Hands
リーディング1 選択肢はあなたの手の中にある
P.151
「人生はチョコレートの箱のようなものだ;何をとるかは決して分からない」
映画フォレスト・ガンプからのこの引用は、リエという名前の日本人高校生を含む皆の心をとらえた。
しかし、その引用が本当に何を意味するのかということに自分が何年も後に気付く人になるとは、彼女は想像もつかなかった。
「死なせてちょうだい、お願いだから死なせてちょうだい。」
ほとんどの日はこのうめき声で始まった。
リエは一番元気な笑顔で母親ルリコの頬をなでながら、この闘いに勝った後の将来に何が出来るかを話し、応えるのだった。
母親を死なせる代わりに、リエは自分の感情を抑え、母を支え続ける必要があると気付いた。
母が経験するかもしれない呼吸問題の兆候を見落とすことを恐れ、リエはほとんど夜眠らなかった。
痛み止めのモルヒネを始め、母はもう以前のようには生きられなかった。
彼女はもうリエの知っている母ではなかった:
彼女はよだれで濡れた口で突然眠りに落ち、考えを言葉にしようとするときにさえ、彼女の唇からは断片だけが出て、床に落ちた。
リエは自分の感情を抑えようとしたが、大好きな母に起きている、知覚できる変化を見ることは17歳の少女にとって辛すぎることだった。
【WORDS】
quote 〔名詞〕 引用
Forest Gump 〔固有名詞〕 フォレスト・ガンプ
moan 〔名詞〕 うめき声
stroke 〔動詞〕 なでる
uplifting 〔形容詞〕 元気な
hold back ~ 〔熟語〕 ~を抑える
painkiller morphine 〔名詞〕 痛み止めのモルヒネ
doze off 〔熟語〕 眠りに落ちる
slobbery 〔形容詞〕 よだれで濡れた
fragment 〔名詞〕 かけら、断片
perceptible 〔形容詞〕 知覚できる